第69回 NHK杯テレビ将棋トーナメント 出場女流棋士決定戦
2019年3月24日に放送された、NHK杯テレビ将棋トーナメント女流棋士決定戦を観ました( ..)φ
里見香奈さんは8年ぶりに出場ヾ(´︶`*)ノ♬
2回戦は勝ちあがった西山女王と里見香奈女流四冠の対戦になりました
対局前インタビュー
Q.里見女流四冠の印象はいかがですか
西山「非常に完成度の高い将棋で付け入る隙が少ないと感じております」
Q.本局の抱負をお願いします
西山「自分の将棋の長所が出る展開にできるようにがんばりたいと思っております」
Q.西山女王の印象はいかがですか
里見「はい豪快な振り飛車党というイメージがあります」
Q.本局の抱負をお願いします
里見「目の前の対局に集中して一手一手指し進めていきたいと思います」
全国放送でも変わらない香奈先生🐥
戦形は相振り飛車
▲先手 里見香奈女流四冠
△後手 西山朋佳女王
持ち時間 各20分 使い切ると一手30秒未満
里見さんが初手5六歩と指して、里見さんの中飛車 VS 西山さんの三間飛車に
その後角交換してお互い向い飛車になりました
西山さんの指し手が1局目より速くまったく止まりません
お互い金無双の囲いで似たような形に
将棋のタイプ🌵
高見「将棋のタイプとしては2人ともほんとに一言でいえば強すぎる(笑)
棋風は振り飛車党という面では同じなんですけど、西山さんの方が若さで押すという」
藤田「里見さんも豪快な振り飛車党と言っていましたよね」
高見「同じようなタイプだと思うんですけど
里見さんに豪快と言わせるのはやっぱり西山さんぐらいしかいないんじゃないでしょうか(笑)
この二人は毎回将棋を僕も注目して見ている二人です」
詰将棋
藤田「対局前からもすごく集中していらっしゃいましたよね」
高見「そうでしたよね。僕もほんとにあいさつするの緊張しちゃいました(笑)」
藤田「そうなんですか(笑)」
高見「里見さんに挨拶しようと思ったら詰将棋解かれていて、解き終わったら挨拶しようと思って待ってたんです、そしたら、解き終わってまた次のページ行っちゃって(笑)」
藤田「あっ違う詰将棋を(笑)」
高見「ほんとに棋士として見習う所はあったんですけど、挨拶のタイミングが切り出せなくてすごい困りましたね(笑)」
藤田(笑)
後手が逆転
(61手目)▲7三桂成 ここから西山さん30秒将棋に
(64手目)△9四同歩 ここから里見さん30秒将棋に
高見「お2人の対局もレベルが高くて候補手に挙げる手が当然のように全部指されて」
(79手目)▲5二銀
高見「ちょっと重たいんですよね。▲6一銀成り△同金の時がそのときに先手の飛車が近すぎて当たってしまうんですね」
(80手目)△7四角
高見「△6一銀▲5二銀の交換をいれての△7四角という手がかなり素晴らしい手で、これで速度が逆転してますね」
「後手の方が速い、先手は受けに回らなくてはいけません」
大熱戦
(93手目)▲6一銀成らず
高見「次に(先手に)6二桂成とされてしまうと後手は受けなしなので、この局面で攻め合うのもあるんですけど、詰めろでいけるかどうかかなりきわどい」
(94手目)△同金
高見「▲同飛車成の時に▲72銀△91玉▲81金までの詰めろになっているので
(後手は)△7二銀と先手をとって受けて、先手も竜を逃げて、そこでまた反撃して先手も反撃して・・(笑)」
藤田「どうなってるんでしょうか(笑)」
高見「大熱戦ですね。時間があればもうちょっとゆっくり解説したいくらいレベルの高い応酬ですね」
先手が再逆転
(112手目)△5六角
高見「先手は受けが難しいとは言いましたけど・・5七金と受けるような手もありますね」
(113手目)▲5七金
(114手目)△4五金
高見「これはちょっと里見さんが息を吹き返したというか、ぎりぎりのところでうまく粘りましたね」
(117手目)▲4一竜
高見「これで△7一桂合いとした時に、先手はまだ詰めろなんですよ」
(118手目)△71金
高見「ただ7一に桂馬を打つと負けだったんですよね」
「△7一桂だと▲5六金と角をとって△同金に▲7三桂打ちから実は即詰みがあったと思います、詰めろ逃れの詰めろがあって」
(119手目)▲5六金
高見「またこの局面でも似たような詰み筋が生じている可能性がありますね」
(120手目)△5六同金
高見「普通は後手玉詰まなそうなんですけど・・はやい」
(121手目)▲7三桂馬
△同歩▲7二銀△7二同玉▲6二金まで
最後の方はお互い時間を使わずパタパタ進んで後手の投了となりました
125手まで里見女流四冠の勝ち🎉
投了図以下
- △62同玉▲52竜で詰み
- △62同金▲81銀で詰み
- △81玉▲72銀△91玉▲71竜△同銀▲81金で即詰み
30秒将棋になってもまったく表情は変わらず冷静でした🐧
本局を振り返って
高見「序盤は里見さんが非常に上手く指してこのまま押し切ってしまうんじゃないかと正直思ったんですけど、そのあと西山さんの勝負手の連発によって一時は逆転に成功してましたね。
そのあとさらに里見さんが再逆転に成功してほんとにどちらもチャンスがあって、
どちらの強さもお互いに引き出しあったというような
とても早指しとは思えないくらいタイトル戦のような良い将棋だったと思います」
藤田「大熱戦でしたね」
終局後インタビュー
Q.本選出場を決めた感想はいかがですか
里見「ほんとうに一局将棋を指してすごく楽しかったので、そういう結果がでたことはすごく嬉しいです」
Q.本選での抱負をお願いします
里見「目の前の対局に集中して、一手一手考えて自分の力を出し切りたいなと思います」
どちらが勝ってもおかしくない熱戦で🔥
高見さんの解説もわかりやすくておもしろかったです
里見さんはほんとうに落ち着いていて、最後の逆転+即詰みかっこよかった
叡王戦、NHK杯と本選出場が決まり楽しみです😊💖